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by inelle-karma-chu
| 2008-08-18 09:49
| ポエトリー
夜の詩ばかり、詠うから 星砂時計を逆さまにしてみた すると太陽が右からやってきて 小鳥たちは七色の声でにぎやかに歌い 金色のひまわりが咲いた 水色をした蝉の羽根が太陽の光をすくって ギラギラとにぎやかな夏が私の隣に来て座った 人ごとのテレビの話 記憶はイチゴのかき氷 心にこぼれた空耳 はしゃぐ子供の声 舌が痛いたい 太陽はさらに左へと進む あらかじめ持ってきておいたのは 赤いキャンデーと青いキャンデー オトナにかえるの? コドモにかえるの? 夏が真正面向いたまま言った 太陽が帰ってしまうまでに決めなくてはならない ひとりで決めなくてはならない 声に出してもいけないんだ 心の中にタネのように蒔くんだ 私はどこにも行けず ちょうど空のまっぷたつに別れている部分を見上げて 砂時計をまたひっくり返した パチン と はじけた音に驚いて隣を見た どうやら夏はとっくに帰ってしまったらしい さかさまな夜 星たちが空からぶらさがって いっせいに瞬く ザワザワすると思ったら 月は今夜、留守にしたみたい 私がいない隙間から 月がしめしめと出かけて行くのを 杉の木たちが見たと言う 舌の上に転がしてみた 今夜の星はちっとも甘くなかった #
by inelle-karma-chu
| 2008-08-05 21:43
| ポエトリー
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by inelle-karma-chu
| 2008-08-03 14:51
| ポエトリー
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by inelle-karma-chu
| 2008-08-03 13:41
| ポエトリー
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by inelle-karma-chu
| 2008-06-11 18:02
| ポエトリー
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